近況報告12月1日〜

12月31日(木)
 激動の2009年がもう30分で終わります。
県議会では大戸川ダムの中止にかかわる流会騒ぎ、そして一月早々の臨時会で幕を開けた2009年。麻生前総理が解散、解散といいながら結局ほぼ任期満了で解散となった夏の総選挙では民主党による政権交代が実現しました。
 財源問題やマニフェストとの整合性、普天間基地問題など国政は揺れていますが、国民の皆さんの理解を得られる国の方向性は必ず示していけると確信しています。
 50年以上続いた旧体制を変えるという大改革をしている中で、わずか数カ月ですぐに結果を出せというのは酷な話でしょう。旧政権党である自民党も過去の反省なしに批判するのは自らに唾するようなものといえます。
 参議院選挙までにはしっかり日本国の未来のあるべき姿や民主党政権の方向性を示し、今回の総選挙で寄せられた国民のみなさんの期待感を確かなものにしていきたいと思います。来年もがんばります。一年間ありがとうございました。


12月30日(水)
 30日はあちらこちらで餅つきをされるご家庭に遭遇しました。杵と臼で餅つきというご家庭はさすがに少なくなったと思いますが、餅つき機でついたモチを皆で丸めるという光景は多く見かけます。
 我が家では毎年のように家で餅つきはやめようといいながら、今年も餅つき機で3升分つきました。特に、年老いた母はこうした恒例行事をやめることに抵抗があるようです。できるだけ、続けていこうと思っています。
 年末も押し迫り、毎夜消防団、自治会など地域住民の皆さんによる警戒活動が続いています。やはり、地域を挙げての活動は犯罪に対する抑止力にもなり、効果は絶大であると思います。私も最終日の今日、地元自治会の皆さんと最後の巡回をさせていただきました。
 私の住んでいる自治会では自治会役員、消防団員、特設消防隊に加えて、町内全世帯が時間を割り振って年末夜警を実施します。年数回行われる防災訓練に加えて、こうした地道な活動を通して地域防災への意識を高めているわけです。
 しかしながら、高齢化が急速に進む中で毎年担い手が減っています。そういう意味で防災活動の仕組みも再考する必要がありそうです。
 関係者のみなさん、大変お疲れ様でした。事故や事件がなく、健やかに新春をお迎えされますようお祈りしています。


12月29日(火)
 昨日で仕事納めとなりましたが、あいさつ回りや書類整理も十分できないままに、来年に向けての政策検討や情報収集などで忙殺される毎日です。
 来年は4月に市長選、7月には知事選、参議院選、そして再来年の統一地方選挙と一気に選挙モードになります。併せて政権政党として政策立案や地方の要望の整理などこれまでになく忙しい一年となることが予測されます。
 国では景気対策、普天間基地問題など喫緊かつ重要な課題が山積しており、これに対しても地方議員として協力しながら取り組んで行かねばなりません。
 政治の世界にいますと日々様々なご意見やご指導をいただき、自分の政治理念に沿うこと、沿わないこと、あるいは政党が掲げる政策と自分の考えとの整合性など悩むことも多いのが現実です。併せて、選挙という有権者の皆さんの洗礼を受ける以上、自分の考え方や政策理念をしっかりご理解いただきながら広範囲な支持を求めていかねばなりません。
 しかし、いつの時代も真実や正義はひとつであると思います。私たちの仕事は住民の皆さんが日々幸せに暮らせる社会や将来に向けて誇りの持てる地域づくりを進めていくことです。一人ひとりの政治生命はそう長くはありません。むしろ短い期間に多くの挑戦をしていかねばなりません。将来へしっかりバトンをつないでいくためにも今日一日を全力投球で生きて行こうと思います。


12月28日(月)
 今日はいわゆる「仕事納め」ということで官庁を中心に一年の締めくくりをして、年末年始の休みに入りますが、我々は年末年始に関係なく、政治活動が続きます。
 朝から県庁で書類整理をして、年末のあいさつをしたあと、近江八幡に帰り、元県議会議員の告別式に参列しました。夜は、地元学区の年末警備活動の激励ということで各自治会をまわらせていただきました。皆さんお疲れ様です。
 こうした行事に参加しているといよいよお正月という感じがしてまいります。
年末年始は事故事件も多発します。お酒を飲みすぎて思わぬ事故も起こります。
 十分留意して皆さま方もよき新年を迎えられますことをお祈りいたします。


12月26日(土)
 2009年もそろそろ終わりに近づいてきました。今年は国政・県政においても大きな節目の年でした。
 8月30日の政権交代を機に、県政でも会派の変化があり、民主党・県民ネットワークが第一会派になりました。
 9月の代表質問では私が政権交代後初の代表質問に登壇させていただきましたし、要望活動の窓口が民主党の県議会会派や県連に集約されたことから予算編成前の要望整理に追われる毎日でした。
 私は会派の政調会に属しておりますので、政策の調整など日々勉強させていただいております。
 今、首相の献金問題などで支持率低下などの懸念もありますが、国民の皆さんが願っていた政権交代が実現し、これからの社会の在り方に関して国民のみなさんの期待感も高まっております。
 数ケ月で劇的に変わるということが可能とは皆さんも思っておられないでしょう。
しかし、着実に政治の仕組みは変わりつつあります。生みの苦しみはいつの時代もあります。この21世紀の社会の成長過程は環境がキーになることは皆さんも御承知のとおりであり、環境に起因する新産業の発展をどのように進めていくかが課題です。
 近江八幡市においても合併を目前に控え、新たな政治の動きも出てきました。このことにより市民の皆さんが近江八幡市の有り様について考える絶好の機会でもあります。
 今は安土町での合併に関する動きに目を離せない状況です。


12月24日(木)
連合議員団会議で講演する岡本先生。
 今日は午後から政調会で4団体から要望の聞き取りをし、そのあとは連合議員団会議の研修会に出席する。
 講師は民主党の衆議院議員で医師でもある岡本充功氏でテーマは「地域医療・福祉」である。岡本先生は八日市市出身で愛知県9区の選出であり、当選3回を重ねている。
 海部元総理に打ち勝っての今回の当選である。
医師ならではの貴重な話を聞かせていただいた。特に、医師不足の解消のためのキーポイントになるのが女性医師の活用であることを改めて痛感した。
 先生の同期で10名の女性医師のうち、現役で医業についているのは4名だそうである。これはまことにもったいない話で、こうした形で世に出ていない看護師もかなり多く、こうした女性医師や看護師をいかにして医業に復活させるかがこれからの課題になる。ぜひ、地方の疲弊した病院を救う医師が復活することを祈っている。


12月22日(火)
 今日の出来事です。
 22歳の息子が朝38度8分の発熱。のどの痛み、関節痛、体がだるいというインフルエンザらしき症状になりました。
 早速近くの診療所に電話すると、すぐに来て駐車場にて待機してくださいという指示がありました。到着して、携帯電話で知らせるとしばらくして別の通用口に案内され、遮断された診察室で待機、防護服を着た先生に簡易キットで検査してもらうとA型の判定が下されました。診察の結果、新型インフルエンザということでタミフルなどを処方していただきました。(20歳以上なのでタミフル服用はOK)
 他の患者さんに接することなく、診療は迅速に終わり、夕方には元気を取り戻しました。一時の混乱に比べると実にスムーズな診療となりました。
 でも油断は禁物、全国で百人を超える死者が出ている以上、基礎疾患のあるひと、妊婦さん、小さな子供さんなどは注意が必要です。予防接種は早くお済ませください。


12月20日(日)
 今日は午前中市内で行われたもちつき大会に参加させていただきました。久しぶりのもちつきで、もしかしたら筋肉痛になるかもしれません。
 でも、子供たちの喜ぶ姿を見ると近頃見れない光景で、感動ものです。
もちつきは日本の大切な文化です。こうした形でぜひこれからも将来につないでほしいと願います。
 午後からは会議などであわただしく過ごして一日を終えました。
これから忘年会のシーズンとなりますが、お酒による事故も増えています。十分気をつけて新年を迎えたいと思います。


12月18日(金)
 11月定例県議会が今日で閉会した。滋賀県環境基本計画や食の安心安全条例などの議案が可決されたが、滋賀会館の廃止条例は継続審査となった。
 滋賀会館の廃止は公の施設の見直し計画に挙げられているが、周辺の跡地利用計画などが整備されていない中で、先の見通しのない廃止条例は可決できないということである。
 特に、文化団体から存続や民間への売却・移管などが言われている中ではなおさらである。県当局のやり方は少し拙速という感は否定できない。
 また、新幹線新駅基金の取り崩し、新たな基金の創設、そして福祉教育基金への積み増しの議案に絡んで基金の一部を国保補助金の存続の財源に充てる決議案が自民党などの賛成多数で可決された。
 国保補助金の存続はわが会派も主張しているが、財源を県議会が束縛することは知事の予算編成権を束縛するということで反対した。
 こうした決議をすることなく国保補助金を存続させることは可能であり、今回の決議案提出は自民党サイドの一種のパフォーマンスと言えなくもない。
 二つの自民党会派間で決議案に関連して質疑が繰り返されるなど、一層このような思いをさせられる閉会日のやり取りであった。
 明日の新聞報道がどのような論調になるかの、わからないが、決して飾ることなく、正論で貫き通したいというわが会派の思いををぜひご理解いただきたい。


12月16日(水)
 今日は地方分権・行財政改革特別委員会が開催され出席する。
議題は仮称関西広域連合、公の施設と外郭団体の見直し案、事業見直しなどである。
関西広域連合についてはなぜ広域連合が必要なのか、広域連携ではだめなのか、という議論が続き、一向に前に進まないという感じである。
 公の施設の見直しについては昨日の常任委員会で滋賀会館の廃止条例が継続審査となったことで、拙速な見直しの動きに対して県議会がノーを突き付けた格好になった。
 やはり、こうした案は結論ありきで進められている印象が強く、しかも県民からも多くの関心と要望が出されている現状では、丁寧な取り扱いが必要である。
 今日の特別委員会ではすべての委員から厳しい意見が続出した。


12月13日(日)
「男女共同参画社会基本法制定10周年記念セミナー」が男女共同参画センターで開催される。
 「男女共同参画社会基本法制定10周年記念セミナー」が男女共同参画センターで開催され出席する。
 併せて、菜の花プロジェクトネットワーク代表で滋賀県の環境問題に多大の貢献をされた藤井絢子さんの「男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰」受賞記念セミナーとして前千葉県知事堂本暁子さんとのトークも行われた。
 男女共同参画センターは滋賀県の公の施設見直し計画で大津市への移管などが提案されたが、関係団体の要望などもあり移管、現行施設の廃止は避けられた。
 しかし、第三者委員会で抜本的な見直し検討が行われるということで今後の動向が注目される。
 センターは近江八幡市にとっても大変大きな存在であり、市民のみなさんの愛着もある。併せて、滋賀の男女共同参画社会推進運動のシンボル的な建物であり、老朽化したので大津の他の施設へ機能移転する、というような短絡的な発想は受け入れられない。
 存続に向けて私もその意義を訴えていきたい。


12月11日(金)
下水道公社のある湖南中部浄化センターの全景。
 今日は終日会派会議を行い、今議会における意見書、請願などの処理について意見交換した。今回の事業仕分けによる予算削減などに対する自民党などから批判を込めた意見書も出されており、あらためて政権交代したことを実感する。
 野党から与党に対する批判は当然であり、要は国民の皆さんがどちらが正しいかご判断いただければよい。熱い議論が続く中で、政調会のメンバー数人は懸案である下水道公社の現場のご意見を聞くために中部浄化センターへ向かう。
 下水道公社の皆さんからは日々の管理業務におけるご苦労や琵琶湖の水質を自分たちが守っているという自信の声もいただいた。
 突然降ってわいたように公社の廃止が提案され、現場の皆さんは不安の中で日常の業務をこなされている。今回の見直し提案については包括民間委託の問題点など数多くの課題が山積している。
 一つ一つ点検しながら会派としても対応していきたいと思っている。


12月9日(水)
 今日で3日間の一般質問が終わりました。一番多かった課題はやはり県が示した外郭団体ならびに公の施設の見直し計画についてでありました。
 私も下水道公社の廃止について質問をさせていただきました。外郭団体の見直しについては民主党の県議選におけるマニフェストに掲げておりましたし、この数年間、実地調査を含めてその検討もしてまいりました。
 この見直しの一番の目的は無駄をなくして、その財源を子育てなど、これからの社会にとって真に必要な施策に充てていくことであります。
 外郭団体の果たしている役割や財政問題を論じることなく廃止ありきで見直しが進めば、過去に果たしていた役割や効果を半減する、あるいはそこで働いている人の雇用を危うくすることなどだけが前面に出てしまいます。
 公の施設の見直しにおいても、歴史があり県民が長く愛してきた滋賀会館の廃止条例が今議会に提案されています。もちろん耐震性の問題もあり、廃止に向けた議論はされてきましたが、跡地活用を含めて周辺の整備案もまだ示されていません。耐震性の補強をして民間移譲という選択肢もなくはありません。
 いずれにせよ、そのあとどうするかという方針なくして見直しだけが先行するのは拙速としか言いようがありません。


12月7日(月)
11月県議会定例会で一般質問をする。
 今日から3日間一般質問で本会議が開催される。私も5番目に質問に立った。
質問項目は「公契約条例について」と「下水道公社」についてである。
 今回の外郭団体の見直しにより下水道公社は平成25年度をめどに廃止される方針が示された。今日まで下水道の建設は直営で、施設の維持管理は下水道公社で担当していたが、建設と維持管理を一元化して直営で実施するという見直し案である。
 昭和57年に設立された下水度公社には今日までの技術の積み重ねもある。これが廃止されて果たして直営で管理できるのか、民間へ丸投げすることにはならないか、心配される。加えて雇用の問題もある。公社にはプロパー職員が11名勤務しており、その対応には万全を期してほしい。こうしたやり取りをしたが、とにかく、これからの琵琶湖の水質保全のターニングポイントでもある。慎重にあらゆる角度からの検討をして最終結論を出してほしい。


12月5日(土)
 この夏に開催された「金魚すくい大会」(秀次倶楽部主催)の様子です。
 近江八幡市にNPO法人「秀次倶楽部」があります。この法人は400年以上も前に近江八幡の町を開いた「豊臣秀次公」を顕彰し、そのまちづくりの手法を今に活かそうと活動しています。
 琵琶湖の水を浄化している水郷地帯の「よし」を使って「よしうどん」や「よしせんべい」また「よしアイス」などを作ったり、金魚すくい大会を企画したりしています。
 金魚すくい大会は豊臣家とかかわりのある大和郡山市で開催される「全国金魚すくい選手権大会」の出場予選も兼ねています。 
 今日は一年間の活動の総括と忘年会ということで築140年あまりという町屋「新左衛門」に会員のみなさんが集まりました。
 私も参加させていただき、皆さんとこの町の歴史や文化について、また、この近江八幡のまちづくりについて多く語り合いました。
 今はどの地方自治体も財政難で、滋賀県も市町も補助金の削減とその説明に追われています。しかし、ボランティアの皆さんが望んでいるのは公的資金の援助ではなく、その活動への理解やノウハウの提供、また精神的なバックアップなどではないでしょうか。
 なぜ、補助金をカットするのか、くどくど説明してもらうより「お金はありませんが、私たちも一緒にやりましょう」という気持ちを伝えてもらうほうがずっとうれしいのではないでしょうか。
 今、滋賀県でも公の施設の廃止など行革、経営改革や事業見直しの話が議論され、多くの県民の皆さんから厳しい声が上がっています。
 一番の問題点は見直しの後、どうするのか、本来の目的をどう実現していくのか、この部分の思いを伝えず、ただ財源不足だけを声高に言っていることです。これでは納得も理解も得られません。
 すべての原点に帰ることが課題解決のカギであると私は思います。


12月4日
 一般質問の通告が終わり、今日は原稿整理に追われる。私は7日月曜日の五番目に登壇する。質問項目は「公契約条例」と「下水道公社」についてである。
 公契約条例についてはまだ聞きなれぬ言葉かもしれないが、今年9月末に千葉県野田市で全国初の条例が全会一致で制定された。
 昨今公共工事や委託契約でダンピングなどが行われ、低価格での落札が続いている。
一見、税金の節約が出来たと思われるが、いわゆる公共サービスの質の低下が心配されるし、そこで働く労働者の賃金が異常に抑えられたりする可能性もある。あるいは下請け企業を泣かせるということも考えられる。
 こうしたことを防ぐため、公契約条例で受注企業が市の定める一定の賃金を支払うことを義務付けたりするのである。
 このことはILO条約で規定されており、世界的にも求められているが、日本はこの条約を批准していないのである。
 「介護をする人が幸せでなければ、介護される人は幸せになれない」のと同様に「官民を問わず公共サービスに従事する者が幸せでなければ、公共サービスを受ける住民も幸せになれない」のだと思う。
 安かろう悪かろうの公契約では、かつて民間委託された市営プールで子どもが事故死したように住民の大切な命や健康が失われることになる。
 公共機関はそのサービスの行き先もしっかり監視しないといけないのである。


12月2日(水)
 今日は代表質問があり、わが会派からは辻議員が質問に立つ。平成22年度予算編成方針、公の施設や外郭団体の見直し計画、環境問題、薬物対策、RD最終処分場問題などが質問項目である。
 質問の中心は230億円の財源不足を補うための事業見直しや公の施設や外郭団体の見直し計画についてである。
 今、市町あるいは県民から厳しい批判の声が上がり、財政難をいくら説明しても理解が得られない。やはり性急すぎる対応に反発が起こり、次にどうするという代案がないのでなおさらである。誠意のない説得はいくら時間をかけても成就しない。
 県行政の意義、役割の原点に立ち返り、今何をすべきで、何をやめるべきか真剣に訴えないと前へは進めないと思う。


   
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