近況報告4月1日〜

4月30日(木)
 朝から会派会議で大津へ。新型インフルエンザの警戒レベルがフェーズ4からフェーズ5に引き上げられ、健康福祉部から24時間発熱相談センターの設置など対策状況の報告があった。神奈川では新型インフルエンザの感染の可能性が疑われる事例も報告されており、今後もパンデミックつまり世界的大流行の可能性も出てきた。
 こうした状況の時、一番気をつけなければいけないのは誤った情報が流れることである。タミフルやリレンザの効果はあるということであり、マスク、うがい、手洗いなど個々が予防措置をしっかりすること、不要な外出はしない、集会などは自粛するなど国民や行政がすべきことを淡々と実施することが必要である。
 発熱外来の設置も進められており、インフルエンザの可能性があるときは安易に病院に行くことは慎み、保健所などの指示にしっかり従うことが大切である。社会の防衛に向けてどれだけ国家内の連携が取れるか、試される事態である。
 それにつけてもいつものことであるが、インフルエンザの流行を悪用した偽メールが横行するなどの愉快犯が出てきた。こうした事態において人の弱みに付け込む人間がいかに多いか誠に残念である。本当に怒りがこみ上げる。断固として許さず、徹底的に捜査して法の裁きを受けさせてほしい。
 会派会議のあとは、新体制で初の政調会を開催し、基本方針を確認した。総選挙を間近に控え、民主党のマニフェストと整合性をとりながら滋賀県の課題や県民の生活の安定に向けて、雇用、医療や福祉、教育、消費生活などの課題に積極的に取り組むことを確認した。


4月29日(水)
地下鉄京都駅付近に設置された「災害対応型自動販売機」。地震などの災害時には無償で飲料水が提供されます。
 今日は所用で朝から京都へ行きましたが、地下鉄の乗り場付近で「災害対応型自動販売機」を見かけました。これは京都市の「駅ナカビジネス」の取り組みで地下鉄のすべての駅(31駅)に設置されています。この自動販売機は地震等の大規模災害時に飲料水を無償で提供するもので全国で初めての事業だそうです。
 量的にどの程度の提供になるのかわかりませんが、こうした取り組みを積み重ねていくことで災害に強いまちが構築されていくのだと思います。
 今、新型インフルエンザの流行がフェーズ4の段階で緊張感が世界中に漂っていますが、地震などの天災だけでなく、ウイルスなどの脅威にもしっかり対策を取っておかねばなりませんし、想定外の危機事案への対応も必要です。
 自助・共助・公助とよく言われますが、国民一人一人も非常時には誰かが何とかしてくれるという姿勢でなく、自分でできる日ごろの備えをしておくとともに、緊急時の行動について具体的なシュミレーションを描いておく必要があります。
 夕方からは地元学区の連合自治会と懇談をさせていただきました。今年は安土町との合併の問題がありますし、各学区公民館を自主的運営によるコミュニティーセンターへ移行するという課題もありますので、自治会の役員さんも大変ご苦労が多いと思いますが、ともに知恵を出し合って解決していきたいと思います。


4月28日(火)
 昨年、一昨年と徹夜議会となった役員選挙の臨時会はあっさり終わった。結果については新聞報道のとおり、自民系会派が議長職や議会運営委員長などの主要なポストを得た。
 嘉田知事誕生、そして県議選で会派構成が大きく変化したことにより、2007年には県政史上はじめて非自民系の県会議長が誕生したが、昨年、そして今年と三派連合が崩れ、自民系によって議長職などを占められた。
 昨年、自民系の議長が議会を開かず流会するという混乱があっただけに、今回は当初の三派連合が復活するかに思えたが、「対話の会びわこねっと」から出た無所属議員の離反によりまたしても成就しなかった。
 しかし、正副議長のポストがなくなっても、議会運営委員会では委員長を除いて自民系会派と同数の委員を得ているので条例や会議規則を駆使すれば支障なく議会運営はできるはずである。いずれにせよ、公平公正でかつ円滑な議会運営のなか県民の皆さんのためにしっかり議論して議会の役割を果たしていく覚悟を新たにしたところである。
 それよりも、今世界中に社会不安を引き起こしている新型インフルエンザの防禦対策が気がかりである。
 今日の報道によるとフェーズ4のレベルまで危険度が上がり、総理を本部長とする対策本部も立ち上げられた。
 県においても昨日対策本部が開かれ、保健所などにおける対応が協議された。
まず、水際において阻止するのが第一義であるが、万が一感染が確認された場合、確かな情報を得て行動することが重要である。パンデミックという状態の中であっても、冷静に行動できる備えと啓発に全力を注がなければならない。
 100年に1度という経済危機に対して、まさに追い打ちをかけるような事態であるが、早く終息させて国民生活に大きな影響が出ないように、行政は最善を尽くさねばならない。 


4月26日(日)
県民との対話集会で環境問題や河川改修について熱く語る嘉田知事。
 昨日の大雨に続き、今日は強風が吹き荒れ、少し冬に戻ったような気候でした。
大変な寒さの中、日野町では八幡蒲生地区労働者統一メーデーが開催され、参加しました。今年は大変厳しい雇用情勢を反映して、お集りの皆さんの顔にはいつになく厳しさが感じられました。参加者一同で団結、連帯を誓い合ったあとは家族連れの皆さんが楽しめるよう、やきそばなどのバザーも実施され、子どもたちの歓声が会場に響きました。お集りの皆さん、どうもお疲れ様でした。
 午後からは市内数か所で県民の皆さんと嘉田知事との対話集会が開催され、私も参加しました。環境問題、農業問題、雇用問題、文化歴史のありかた、滋賀県の観光、これからの滋賀県のビジョンなど多岐にわたるテーマで、知事と県民の皆さんとの間で対話・交流がされました。
 激務の中での対話集会ですが、嘉田知事は日頃の疲れも見せず、本当に楽しそうに県民の皆さんからエネルギーを吸収されているようでした。直接会って話を聞く、また肌で感じる、そして将来へ向けて活力をいただく、これが嘉田知事の対話行政の原点なのだと思います。嘉田知事、そして参加者の皆さん、お疲れ様でした。
 午後10時半ごろ、テレビを見ていると彦根市長選挙で現職が僅差ながら再選されたと報じられていました。今回は5人の候補者が立候補していながら投票率は前回よりも低く、5割を下回っていました。争点が少なかった、あるいは天候が悪かったということも影響しているのでしょうが、政治にかかわるものとして大変気になる数字です。
 もしかしたら、政治全体に対する不信感による結果なのでしょうか。私たちも大いに反省すべき材料だと思いますし、有権者の皆さんに期待感を持っていただける政策づくりや政治活動を展開していかねばと痛感しています。


4月24日(金)
近江八幡市と安土町にまたがる西の湖の早朝の風景。国の重要文化的景観第一号であり、最近ではラムサール条約の湿地登録に追加された。近江八幡と安土は多くの歴史や自然を共有している。
 午前中は合併協議会の事務局はじめ市内関係機関で当面の懸案事項について情報収集などする。今日の夕刻には第2回目の合併協議会が安土町で開催されるが、大津での会議と時間が重なり出席できなかった。
 今回は市名を検討する小委員会も開催され、合併協議も徐々に核心部分に迫っていく。市名に関しては住民の皆さんの愛着もあり、場合によっては合併の成否を左右することさえある。
 市名についてはたとえば「近江八幡市安土町下豊浦」という形になるように近江八幡市側では説明されているようであるが、数年前の合併協議では「安土八幡市」という市名が法定協議会で決められた経緯もあり、今後紆余曲折があるかもしれない。いずれにせよ建設計画も含めてこれから多く議論がなされる。お互いが将来に悔いを残さないように十分議論を尽くされることを望むものである。
 さて、解散総選挙の時期について多くの意見が出ているようであるが、大型補正予算の審議状況を踏まえ連休明けには大きな山場が来そうな気配である。
 総理が支持率などの情勢を見ながらどこかで決断するわけだが、こればかりは総理一人の専権事項であり、自民党の中でも確たる時期は誰も断定できない。
 しかし、9月の任期満了日は決まっているので、半年以内には確実に解散総選挙が行われる。滋賀第4区の自民党の候補者もほぼ決まり、顔ぶれはすべてそろった。
 どの政党が国民の信を得ることができるのか、歴史的な瞬間に向けてカウントダウンが始まった。選ぶ方も選ばれる方もその責任は重い。政治が悪いから自分たちの生活が良くならないといわなくてもよいように、確かな選択を有権者の皆さんに期待します。


4月23日(木)
 今日は特に大きな動きもなく、終日、年度がわりの書類整理等をする。一年も経つと事務所は書類の山になり、まめに整理しないと足の踏み場もなくなってしまう。
 書類だけでなく昨今は情報の山で、限られた時間の中で真に必要なものだけを要領よく整理する能力がないと、状況判断を誤ることも多くなる。
 超整理なんとかという本が売れるのも無理はない。それほど私たちの生活においては年齢、職業を問わず、実に多くの情報があふれ、まさに情報という大きな海のなかにいるようなものだ。そして、突然にサイト殺人などという悲劇に遭遇してしまうことになる。
 自分にとって役に立つ情報とそうでない、あるいは危険な情報とを峻別できる能力を子どもの時から身につける必要がある。
 さて、今日の昼ごろから有名人の公然わいせつ事件が報じられ始めた。真夜中に裸で大騒ぎしたということであるが、どうしてこんなことが起こったのかよくわからない。
 芸能界特有のストレスに負けて切れたのか、本人にもよくわかってないのかもしれない。また、昨日は介護疲れの元芸能人が自殺したというニュースが流れ、今日は一日中、ワイドショーでも介護問題があふれた。ストレスがジワリジワリと社会をむしばんでいくという感じだ。
 自殺というのはストレスが限界点を超えた時に起こるのだろうが、この数が毎年全国で三万人を超えているというのは多くの方がご存じだと思う。
 大なり小なり、日本人全体の心が病んでいるではないかと思うとさびしくなるが、とにかく誰もが努力すれば幸せになれる社会の仕組みを作り上げ、併せて一人一人がしっかりとした価値観を持つことが大切であると思う。当たり前のことであるが、お互いが相手の価値をしっかり認められる社会をみんなで目指そう!


4月22日(水)
この写真は本文とは関係ありません。もう散りましたが、八幡堀の今春の桜です。
きれいでしょう。
 今日は大津で会派会議に出席する。4月27日の臨時議会における役員改選に向けてこの時期は代表者会議、会派会議、会派間の調整などがあわただしく行われる。
 特に今年は、目前に解散総選挙を控えている上に、第三番目の会派である「対話の会・びわこねっと」から一名が離脱し、交渉会派(議員5名以上)でなくなるというハプニングもあったので混迷に拍車をかける格好となった。(滋賀県議会では交渉会派でなくなると代表質問ができなくなり、議会運営委員会に委員を送れないというルールがある。)
 先の近況報告でも述べたが、ダム中止にかかる意見書という重要な案件の審議中に流会するという非常事態が昨年の暮れに起こり、誰もが議会における役職の重要性を思い知らされた。
 名誉などというものでなく、自分たちの政策目標を実現するため、ひいては県民の幸せ、県の発展のために、議会の主導権を握ることはツールとして必要であり、そのための努力や調整はおろそかにできない。
 たかが役員選挙であるが、されど役員選挙なのである。今後の県政の動向に大きな影響を与える以上、県民の皆さんからいただいた議席をフルに活用して、県の発展や県民の皆さんの福祉向上をめざすのは自然の流れと言える。
 しかし、これはあくまで道具であり、目的でないことは当然である。この観点が抜け落ちると単なる権力争いになってしまう。


4月21日(火)
 今日は議会の会議がなく、終日市内で活動する。特に、市役所などの関係機関で要望事項の処理、相談などにあたるとともに、事務所で書類整理をした。市内をまわっている時、多くの人から新聞報道にあった4区の自民党候補者について聞かれたが、私は数回出会ったことがあるものの、人物像や考え方もよくわからず、コメントのしようがなかった。
 ただ、決定した候補者は他府県で民主党からの出馬をめざしていたと聞いていたので、なぜこの滋賀4区で自民党からの立候補なのかよくわからない、というのが正直な感想である。
 いずれにせよ、解散総選挙は間近であり、誰が候補者となろうとも気を引き締めて、「国民の生活が第一」の政治の実現、「官僚から国民の手に政治を取り戻す」ことを大目標にしっかりと政策を訴え、政権交代を成し遂げたいと思う。


4月20日(月)
 今日の夕方のニュースで自民党4区の候補者が県議会会派「対話の会・びわこねっと」の元政策スタッフの29歳の男性に決定された、と報じられていました。
 解散総選挙の時期については6月上旬とか都議選後の8月とかさまざまに報じられていますが、いずれにせよ、これで主な候補者は出揃いました。
 今回の解散総選挙は国民の生活、そして日本という国の行方を決定づける重要な選挙です。選挙にはその時々の風というものがあるかもしれませんが、政党の掲げるマニフェスト、つまり政策でしっかり有権者の皆さんの審判を得たいと思います。
 先の郵政選挙では政策を論じるというより、小泉元総理が演出した劇場型選挙によって今の与党に大量の議席を与えた結果、市場経済第一主義、弱肉強食の政治が行われ、医療制度は崩壊し、また多くの非正規労働者を作り出しました。そして、百年に一度といわれる経済危機の中で、職や住居を失う人が街にあふれるという事態が起こったのです。
 官僚主導の政治で果たして国民の生活を守れるのか、国民の生活を守れる政党はどの政党なのか、その訴える政策でしっかり判断していただきたいと思いますし、私たちもそのことに全力を尽くしていきます。


4月19日(日)
「八幡堀を守る会」総会の後、参加者で恒例の草刈りをしました。私も船の上からヨシ刈を経験させていただきました。
 快晴の日曜日、「八幡堀を守る会」の総会に出席し、その後参加者で恒例の堀の掃除や草刈りを実施しました。私も船からヨシを刈る作業のお手伝いをさせていただきました。昨日の「近江水の宝」発表会でも紹介された八幡堀はこうした市民の皆さんのボランティアで守られているのです。年間を通して、八幡堀を守る会、八幡学区連合自治会、観光物産協会など多くの団体が清掃活動に取り組まれています。
 こうして守られている貴重な財産を観光客の人も汚さないように、そしてゴミはぜひともお持ち帰りいただきたいと思います。
 2時間余りの作業で体のあちこちが痛くなりましたが、さわやかな汗をかかせていただきました。
 午後は、男女共同参画センターで開催された政策フォーラムに参加させていただきました。半年前に就任した山仲野洲市長をお迎えして、リーダーの役割や県、市町の課題解決への方策など貴重な意見交換をさせていただきました。 
 山仲市長は県の部長から野洲市長に転じた人ですが、地方自治発展への思いは深く、新年度の予算編成も厳しい財政状況の中でメリハリのある予算編成をされたと聞いています。
 従来の手法を漫然と継承するのでなく、課題解決へ向けて住民の立場に立って新しいスタンスで市政運営に取り組んでおられる姿に私たちの期待感も膨らみました。
 立場は違いますが、地方自治の本来の姿、地方分権推進、行政改革、真の住民自治などのテーマに向けて、ともに学び、実践していきたいと思います。


4月18日(土)
 「近江水の宝」発表会では国の重要文化的景観である「近江八幡の水郷」も紹介された。
 今日は大津で「近江水の宝」発表会があり、参加しました。
滋賀県には多くの無形、有形の文化財があり、指定文化財は全国第4位といわれています。もちろん、指定文化財の数がその県の文化の優秀さを表すものではありませんが、先人から引き継いだ貴重な遺産であるこれらの文化財を琵琶湖や水の観点から再評価し、すぐれたもの31点が「近江水の宝」として選定されたものです。
 「近江水の宝」は人間と自然の持続的な共生関係を構築し、未来に伝えていこうという企画であり、それぞれの選定テーマも設けられて県民にとってもわかりやすく、身近にある文化財を見直すよい機会になると思います。
 今の私たちの繁栄は生活の利便性から心の満足度に至るまで、すべて過去の歴史や先人の努力の積み重ねによって築かれていることは言うまでもありません。そうした貴重な歴史や人間の足跡が有形、無形の文化財として今の時代に残っているのであり、これらを再評価し、未来の世代にしっかり引き継いでいくことは今を生きる私たちの責任でもあると思います。
 今日の発表会はほとんど予算を使わず、県の文化財保護課職員の皆さんが手作りで企画されたとお聞きし、あらためて感心させられました。
 今はどこの地方自治体も財政難で大変ですが、優秀な人材は多くあります。こうした県職員の知恵や努力による企画、つまり「県庁力」を活かした企画を今後も期待します。


4月17日(金)
 昨日、今日と会派会議。新年度の執行体制、並びに4月末の臨時議会に向けての対応の協議をする。あわせて解散総選挙へ向けての政策協議などを実施する。
 2007年度は我が会派が役員選挙で議長職をとり、多くの議会改革を実施することができたが、昨年度は三派連合が崩れて議長職を失い、その結果ダム問題で県議会が流会するなど大きな汚点を残した。県民の皆さんの目から見ると役職でなぜそんなにもめるのかと思われるかもしれないが、議長職を失ったことにより、流会という自民系会派の暴挙を許してしまう結果になってしまった。このことを深く反省している。
 民主的な議会運営を確保するための手段として必要な役職をとることが重要だということをつくづく思い知らされた事件であった。
 本来は国政のように第1会派が議長職を、そして第2会派が副議長をとることが望ましい。衆議院、参議院でもそのようになっているはずである。
 しかし、長年、数で勝る自民系会派が主要な役職を独占してきたという過去がある。
ルールを作っても守られる保証がない以上、民主的で公正な議会運営の確保のためには戦うことが必要である。そのことが県民の皆さんにとってよりよい討論採決につながるのだと確信する。これから思いを同じくする会派間の結束を固め、しっかりと対応していきたいと思う。


4月15日(水)
黄色のシャクナゲです。花を見るとやはりほっとします。
 昨日の激しい雨も上がり、今日はくもりから昼過ぎには晴れ間が広がる日となりました。近江八幡では昨日、今日の二日間三大火まつりの一つ「八幡まつり」が行われています。今日は例大祭が日牟礼八幡宮で執り行われ、米寿を迎えた私の母も招待されてお参りに行きました。桜は昨日の雨でほとんど散ってしまいましたが、この祭りが終わると新緑の季節となり、5月の初めには3大火祭の最後の一つ「篠田の花火」が行われます。
 また5月6日には私の住んでいる岡山学区の加茂町にある賀茂神社では古式の競馬神事「足伏走馬(あしふせそうめ)」が行われます。今の競馬の原点ともいえるもので、この賀茂神社には騎手の方も多くお参りされるそうです。
 どのお祭りも私たちの生活や文化と深くかかわっている貴重な無形の文化財です。これからもしっかり守り、次の世代へと伝えていきたいと思います。
 話は変わりますが、今日とある場所で珍しい黄色のシャクナゲを見つけましたのでご紹介します。美しい花を見ると本当にほっとします。


4月14日(火)
倉敷中央病院では経営の責任者である相田常務理事に病診連携体制や経営の基本的な考え方について質問しました。
 兵庫県豊岡市と言えば、かばんの町、そして、平成16年台風23号で豊岡盆地が水浸しになったことなどが思い出されますが、やはり、「コウノトリ」のまちというイメージが一番強いのではないかと思います。このコウノトリのまちづくりに取り組む豊岡市と民間病院として80万医療圏域で活躍する倉敷中央病院を連合議員団会議で13日、14日の二日間にわたって訪問しました。
 かつて絶滅寸前となったコウノトリを飼育し、野生に返すまでに行政と市民の長年にわたる涙ぐましい取り組みがありました。その豊岡市の人々の合言葉は「コウノトリも住める、人間にとって素晴らしい環境を作ること」だそうです。
 その結果、「コウノトリ育む農法」つまり農薬や化学肥料に頼らず、田んぼの様子などを見抜き、農業をしながら多様な生き物を育む考える農業が実現しました。そこから生まれた安全安心のブランド米が「コウノトリの舞」です。
 コウノトリへのこだわりは市役所にコウノトリ共生部やコウノトリ共生課という組織があることでもうかがえます。 
 滋賀県にも「環境こだわり米」がありますが、豊岡市の実践のように、もっとインパクトのある取組の必要性を強く感じました。
 次に、訪れた倉敷中央病院は皆さんもよくご承知の倉敷紡績社長の大原孫三郎氏が大正12年に設立した病院で、80万人に及ぶ岡山県西部圏域の急性期基幹病院です。
 基本理念のとおり、患者本位の医療を実践している素晴らしい病院でした。
短い時間でありましたが、院内の患者さんや職員さんの表情にそのことがよく表れていました。
 病床利用率は90パーセントを超え、職員が働きやすい病院としても上位にランクされています。
 今、大きな課題となっている病診連携については地域医療連携室が開業医を頻繁に訪問するなど外へ外へと行動しています。その結果、平成18年の地域医療支援紹介率53.4パーセント、逆紹介率43.9パーセントという数字が平成20年には紹介率66.6パーセント、逆紹介率72.6パーセントになっています。
 こうした積極的な取り組みや経営者の努力によって、2012年には新3棟、新5棟が完成し、大きく生まれ変わります。医師確保や看護師確保にも大変大きな努力をされており、自治体病院としても学ぶべきことが多くあると感じました。


4月11日(土)
ちょっと写りが悪くて申し訳ありませんが、昔懐かしいメンソレータムです。封印がしてあり、金25銭と書いてあります。
 晴天、桜満開で今日も多くの市民の皆さんが市内各地でお花見を楽しまれました。
地域のふれあいグループの皆さんが日頃、家にこもりがちなお年寄りを招いてお花見を企画され、私もご招待を受け参加させていただきました。
 杯の中に散った桜が舞い込むという、風流な思いをさせていただきながら楽しい一時を過ごさせていただきました。
 そのあとは行く所、行く所で花見の席にお邪魔して今日一日で多くの人と交流をさせていただきました。びわ湖で育ったよしで作られた「よし笛」を披露されている会場もあり、近江八幡らしさも堪能させていただきました。
 ある古い民家では、戦前のものと思われる「新品」?のメンソレータムを見せていただきましたが、これは感動ものでした。
 金25銭の表示があり、封印したままでした。メンソレータムといえば名誉市民ヴォーリズ氏が創設した近江兄弟社の家庭常備薬。残念ながら商標は他の会社に移っていますが、近江八幡市民にとっては愛着のある常備薬です。
 こうした小さな歴史や市民の思いがあちこちに詰まっているのが近江八幡という町なのです。


4月10日(金)
 琵琶湖淀川水系問題対策特別委員会が開催され、出席する。
3月31日に関係府県知事の意見を受けて河川整備計画が発表されたが、大戸川ダム凍結の取り扱いなどについて確認するため、近畿地方整備局の河川部長や担当者を参考人招致し、その見解を聴取した。
 3月31日に記者発表された内容には大戸川ダムの建設凍結が明確に表現されていたが、計画自体には凍結の記述がなく、どちらとも受け取れる、つまり3府県知事の統一意見にある「計画に大戸川ダムを位置づける必要なし」という意図が反映されていないと、わが会派から指摘した。これに対して、大戸川ダムを建設する場合はあらためて知事等に意見を求めて変更の手続きをするので問題ないというような趣旨の見解であった。極めて玉虫色の判断であり、知事の評価も変化したが、「一定の評価」をするというところに落ち着いたのだろうか。いずれにせよ取り付け道路の建設継続など課題も多く、これからの動向に注視しなければならない。
 私は、河川法が改正されたとき、国土交通省のパンフ等をみてこれからの河川改修は、たとえばコンクリートなどによる三面張りの河川はなくなって人にとってあるいは自然にとってやさしい河川改修へ舵を切るという期待をもって見ていたのだが、今回の整備計画を見て新河川法の趣旨が反映されているのか、極めて疑問に思っている。
 今回の整備計画の策定にあたってもそのために流域委員会で住民の意見を聞いたのだと思うが、意見が反映されたと思えない。
 今回の整備計画に新河川法の趣旨は活かされたのか、私から質問した。これに対し、毎日新聞の報道にあるように「意見を聞いてきた集大成として見てほしい。今後も検証を重ねて計画に磨きをかける」と河川部長は答弁されたが、住民との距離はまだまだ遠いと思っている。


4月9日(木)
新一年生のために歌で歓迎する在校生たち。親も子も不安だらけのスタートですが、お兄ちゃんやお姉ちゃんのサポートで楽しい学校生活が送れることを祈ります。
 相変わらず晴天が続き、八幡公園、八幡堀、西ノ湖など市内各地の桜を求めて平日にもかかわらず,多くの観光客の皆さんが近江八幡を訪れています。
 昨日は市内各地で小中学校の入学式が行われ、子どもや保護者にとっても新しい生活がスタートします。私も地元の小学校の入学式に出席させていただきましたが、我が子の入学式を思い出し、感激ひとしおというところでした。少子化で学級数が減っていることが心配ですが、今年は何とか2クラスの編成となったようです。
 次の世代を担う貴重な人材をのびのびと健やかに育ててほしいと願うばかりです。
 さて、今日は近江八幡と安土の合併協議会の初日です。私も、傍聴させていただきましたが、今日は初顔合わせということで規約等の説明などで終わることになります。
次回以降は小委員会で新市名や新市の建設計画など重要な審議が始まります。住民の皆さんの意見を十分反映しながら、可能なかぎり、全会一致を基本に進めていただきたいと思います。


4月7日(火)
事務所から八幡公園まで歩く道すがら。あまりにも美しい桜に見とれて携帯でパチリ。
 ほぼ満開の桜に囲まれた八幡公園において「市立資料館友の会」の総会が開催され、出席しました。会員は約100名余りで市内の歴史・文化や近江八幡市にかかわりのある地域の歴史を学ぶということでさまざまな活動をされています。
 また、ボランティアで資料館の企画展などの行事のサポートもされています。
近江八幡市には郷土史家や歴史文化に興味を持っておられる市民の方が大勢いらっしゃいます。こうした地味な活動のおかげで歴史の教科書には載ることのない庶民の暮らしや隠れた歴史を知ることができのは大変素晴らしいことです。
 美しい桜に囲まれ、おいしいお弁当をいただきながら、会員の皆さんとともに歴史や文化を語るという楽しいひと時を過ごさせていただきました。


4月6日(月)
 今日から春の全国交通安全運動週間が始まりました。各地で関連イベントが開催されましたが、後部座席も含めたシートベルトの完全着用、飲酒運転の撲滅、お年寄りや幼児など交通弱者を事故から守ることなど課題が多い交通対策です。
 車が法定速度を守ることが一番の事故防止策になりますが、最近気になるのは自転車のマナーです。たそがれ時に自転車が車の前方から全速で走ってくると本当にひやっとします。歩行者や自転車のマナーは学校でも教えているはずですが、もっと徹底すべきでしょう。何よりも自分の命や安全を守るために必要なことです。
 さて、3月定例会が3月25日に閉会し、年度末の仕事の処理も終わって、県議会も4月臨時会から新年度がスタートします。
 新聞報道にありますように、凍結が決定されながら国土交通省の河川整備計画に位置付けられた大戸川ダムの取扱をめぐって、今週末、琵琶湖淀川水系問題対策特別委員会が開催され、県議会の論戦もスタートします。近畿地方整備局の担当部長などの参考人招致があり、マスコミもその動向に大きな関心を示しています。これからの国のダム政策の根幹にかかわる問題であり、また、道路の付け替えなど住民生活にも大きな影響が出る課題だけにしっかりした議論をしておくことが必要です。
 こうした状況の中、今日は県議会代表者会議、民主党県民ネットワーク会派会議が開催され、年度の初めにあたって方針の確認をしました。
 低所得者向けのサブプライムローンの不良債権化に端を発した経済危機に引き続き、今年は中間層向けのローン(いわゆるオルトAローン)の不良債権化によるさらなる経済危機も懸念されています。
 雇用や景気の状況がこれ以上悪化しないように、そして滋賀の経済が立ち直るように、まさに正念場の年度になります。


4月5日(日)
かわらミュージアムの中庭では野点茶会が開催され、多くの人が重要文化的景観の春の景色を楽しみながら心温まるおもてなしを受けました。
 春休み最後の日曜日であり、また桜の花も咲きかけて私の事務所の八幡堀界隈も多くの人でにぎわいました。
 昼食に出かけて、ぶらぶら周辺を歩き出しますと懐かしい人に多く出会うことができまして、気がつくと2時間も経っていました。
 春の日差しを浴びて四方山話に花が咲きますと日頃の疲れも吹っ飛び、幸せな気分になります。思いがけなく、教育や福祉、そして文化・芸術論議へと発展し、結構な収穫も得られて、近江八幡はやはりいいなあ、と感じる一日でもありました。
 このまちがいつまでも元気で、活気あふれる、そして文化や歴史を重んじる町であり続けることを切に願うとともに、私もその一助となれるようにこれからもがんばります。
 最後は「かわらミュージアム」で開催されている野点でお茶をいただき、また元気をいただきました。


4月4日(土)
私も研修会で生活保護行政に関する報道の在り方について質問し、お答えいただく北口近畿大学教授。
 今日は民主党県連主催の人権問題研修会が開催され出席する。
 近畿大学教授の北口末広さんを講師に迎え、最近の著書「ゆがむメディアー政治・人権報道を考える」を中心にして、メディアの影響力について熱く語っていただいた。
 部落差別の問題を含め、人権問題が視聴率至上主義に基づくゆがんだ報道姿勢により誤って伝えられていることが多い昨今である。情報工学の発展により人間の意識が増幅され、世界のどこへでも瞬時に伝えられるようになったが、同時に差別意識も今までにないスピードで広範囲に広がるという事態も招いている。ネット上の差別事件や電子版「地名総鑑」などがその最たるものである。
 メディアがある種の意図をもってすれば、政治や投票行動にも大きな影響を与えることができるとなると、これは大変なことである。いや、現実に大変なことが起こっているのである。同じ現実でも視点を変えると、全く違う現実とすることができる。
 こうしたことをしっかり認識して、私たちは報道の中から真実をしっかり読みとる能力を身につけないと判断を誤るということだ。
 私は、かつて市の広報課長をしていた時にテレビの取材を何度かお手伝いさせていただいたことがある。その時に製作者側には事前に一定の方向性があり、それに基づく編集に都合のよい情報だけを取り上げるといったようなことを経験した。
 こちらとしては公平にいろんな情報を出したつもりだったが、実際テレビを見たら面白おかしく編集されており、こちらの意図がほとんど反映されていないというようなこともあり、大変がっかりした。まさしく、視聴率至上主義にもとづき、テレビを見る人が面白く感じればよいということか。もちろんメディアの全てがそうした商業主義でやっているわけではないだろうし、多くの立派なジャーナリストがいるのも事実である。
 北口先生がおっしゃるように、メディア・リテラシーつまりメディアが形作る「現実」を批判的に読み取るとともに、メディアを使って表現する能力が重要である。私もそう思うし、そうした能力をこれからも磨いていきたい。


4月3日(金)
 地元学区にある加茂町老人クラブ総会に出席させていただいた。
皆さん大変お元気でアトラクションを一緒に楽しみながら、食事をさせていただいた。
 こうして高齢者が家に閉じこもらず、外へ出て談笑し、時を過ごすのは大変いいことだ。できれば常設のサロンのようなものがあればもっといい。
 東京の人口1万6千人ほどの日ノ出町の高齢者医療費無料化が話題になっている。近隣から引っ越してこられる人もあるそうだが、一方で医療機関がサロン化して医療費が増加するのではないかという懸念もあるそうだ。これに対して談話、食事、入浴などができるサロンを設けて対応しているというような話を聞いて、これは老人クラブがその受け皿になることができるのではないかと思った。もちろんすでにディーサービスなどはあるのだが、介護の要らない元気なお年寄りが常時集まれる場所は周りを見てもあまりないし、総合福祉センターにあったお風呂も今は管理ができなくなって廃止されている。
 サロン的なものは新たに建物を作らなくても、空き家の利用もできるだろうし、若干の公的支援と自己負担で実現できるのではないか。ボランティアの皆さんによりお年寄りが気軽に食事できるようなところはすでにあるが、もっと広範囲に取り組むには組織化された老人クラブの皆さんの知恵と熱意をお借りするのもいいと思うがどうだろう。


4月2日(木)
 今日のNHKテレビ「おうみ発610」から一言コメントします。
 県内のハローワークでは求職や雇用保険の手続きで大変混雑し、2時間以上の待ち時間が日常的になっているとのこと。滋賀県における非正規労働者の失職は3月までに4600人を超える数字になっており、今後もさらに増える見込みである。
 こうした厳しい状況に加えて、不況が障がい者の雇用にも大きな影響を与えているとの報道がありました。前にもお伝えしましたが、共同作業所の仕事がこの不況の影響で激減しているのです。
 もちろん日本全体が厳しい経済状況にあるのですが、一番のしわ寄せはこうした社会的弱者を直撃するのです。
 こうした厳しい状況の中でも仕事や雇用を確保できるのは本来、体力のある大企業のはずなのですが、実際は大企業が一番に切り捨てをし、むしろ零細企業の方が身を切ってまで何とか障がい者の方の仕事を確保しようと努力している姿を見るにつけ、大企業のどこに企業倫理があるのだろうと思わざるを得ません。
 この国のセーフティーネットがいかに脆弱なものであるか、思い知らされました。
憲法第25条でうたわれている健康で文化的な最低限度の生活保障のため、生活保護制度をはじめとする国のセーフティーネットの再構築に全力を注ぎたいと決意を新たにしました。


4月1日(水)
 今日からいよいよ2009年度がスタートする。役所でも企業でも新規採用職員の辞令交付、そして年度始め式が執り行われた。
 その一方で非正規労働者の19万人余りがこの6月までに失職する見込みという発表がされている。内定取り消し者は1800人余り、2月の有効求人倍率は0.59倍など厳しい数字が並ぶ。経済は今が底なのか、まだまだこれからも低迷していくのか、誰も正確な予測ができない状況が続いている。
 サブプライムローンに端を発した世界的な経済危機が始まったとき、日本への影響について楽観的な見通しをする経済学者もいたと記憶しているが、あれよあれよという間に日本の経済も雇用情勢もズタズタになってしまった。政府の対応も遅かったと思う。
 政権交代がある、ないは別にして、昨年の秋までに解散総選挙をして、民意に後押しされた政権が発足し、迅速にかつ強固な景気対策を打てばここまでひどい状況に陥らなったのではないかと悔やまれる。解散する、しないで結局は大きな政治空白を作り、景気対策も後手後手に回ったと思われる。とにかく早く総選挙をやって、民意に支えられた政権を作ることが先決だと思う。
 さて、新聞報道がされているように、国土交通省近畿地方整備局が大戸川ダムの凍結を決めた。しかし、ダム建設について将来に含みを残した形のいわば玉虫色の発表だと思う。とにもかくにも3府県知事の意見が無視されなかったことは幸いであった。
 ダムの治水効果は一定あるのだろうが、ダムはあくまで最後の手段である。流域治水策で対応できるのであればそれを優先すべきであるし、ダムにより壊された自然は決して元に戻せない。これは多くの歴史の中で人類が経験していることである。
 ダムありきの国の姿勢を変えることがこれからの課題である。


   
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