近況報告9月3日〜

9月9日(日)
 お隣の安土町長選挙で津村氏が再選された。1市2町(近江八幡、安土、竜王)の合併パターンが県の審議会で示されている中、今後どのような検討をされていくのか、注目されるところだ。近江八幡市と安土町の合併はかつて合併協議会で「安土八幡市」という新市名まで決定したが、安土町の住民アンケートで反対が多数を占めて実現しなかった経緯がある。
 もともと安土と近江八幡は歴史的に深いつながりがあり、西の湖など自然の財産も共有している。合併すれば行政の効率化も期待できるし、お互いの歴史や文化などを考えても双方の住民が納得できる新市建設計画も策定できるだろう。
 ただ、東近江市と生活圏が同じであると感じている安土町の住民の皆さんもおられることから、合併論議が進めばこの点で意見が分かれることも予想される。現に、過日開催された県主催の合併に関する意見交換会でも安土町の参加者から町を二分しての合併が可能か、という質問も出ていたほどである。
 竜王町も含めて今後1市2町の合併論議が盛んになると思うが、これまで申し上げてきたように、合併はただ単に面積や人口が増えるという「膨張」でなく、合併によってまちが発展し住民が幸せになるための「成長」でなければならないということを念頭において議論すべきだと思う。


9月8日(土)
 恒例の八幡堀のお堀端コンサートが今年も開催された。観光物産協会を中心に熱心なボランティアの皆さんに支えられて数年前から開催されており、幻想的な灯りに誘われて年々参加者も増えている。今年は妻と一緒に堀端を歩いてみた。途中で雨が強くなって残念ながら中断されたが、多くの人が去り行く夏を楽しんだ。来週の週末には資料館を中心に「町並みと灯り展」も予定されており、近江八幡の歴史と文化に触れながら幻想的な風情を楽しめる。毎日、多忙な日を送っている皆さんも参加してみてはいかがですか。きっとリフレッシュできますよ!

9月7日(金)
 朝から終日、民主党県民ネットワークの政調会議を開催し、当面する県の財政問題、新幹線新駅凍結の最終判断、造林公社の債務処理、ダム問題など重要課題について意見交換しました。
 ダム問題については今、大戸川ダム、芹谷ダムなどの問題を中心に県は今後どのように治水あるいは利水対策をしていくのか、洗い堰の全閉問題も含めて議論百出しています。流域住民の思いも様々にあります。長い将来を見据えれば治水利水だけでなく環境への影響も考えねばなりません。総論各論を併せてしっかり議論しなければなりませんが、相手は何せ大自然です。感情論でなく、しっかりした科学的な論拠や実証に裏づけされた議論が必要です。出来るだけ多くの立場から意見を聞いて将来につけを残さない決断を知事や国の関係者に望みます。


9月6日(木)
 午前中、市内で現在もまちづくりのオピニオンリーダーとして活躍されている企業家の方と意見交換させていただく機会を得た。電線地中化のこと、市街地の景観をどう作っていくのか、環境に負荷を与えない交通体系のことなど2時間近くお話しさせていただいた。私の生まれた昭和29年に誕生した近江八幡市も合併時の人口と比較すると倍増し、街並みや旧市街といわれる豊臣秀次の城下町はそのまま残しながら近江八幡駅を中心にした新しい街区も息づいている。国の重要文化的景観第一号に指定された八幡堀や西の湖を中心に観光客も年間300万人に迫る勢いだ。市民の皆さんにとって暮らしやすく、そしてかつて経済の中心であった近江商人発祥の地がこれからどう発展していくか、行政も市民も知恵を出し合って協働して行かねばならない。市も県も財政状況は厳しいが、近江八幡にはいわゆる「お上」に頼らずまちづくりを進めてきた町衆の歴史と人的風土がある。この地方自治の原点ともいえる精神を今一度学びながら、古いものと新しいものがマッチした近江八幡のこれからのまちづくりを考えてみたい。

9月5日(水)
 午前中の9月定例会の議案説明に引き続き、午後は民主党県民ネットワークの知事懇談会が開催された。夕方からは連合滋賀との意見交換会と続き、今日は終日議会モードの一日だった。先日報告したように、400億円を超える財源不足が予想される中、いかに入りを図りながら、出を制するか、ということであるが、すでに絞りきっている歳出を抑制することは至難の業だ。しかし、県民の生活に直結する部分にこのしわ寄せがいくようなことがあってはならない。たとえ県民に我慢してもらうことになるにせよ、しっかり説明ができ、納得してもらえる内容でなくてはいけない。併せて、次の展望が見えるようでなくては単なる無策に過ぎない。執行部も議会も性根をすえてかからねばならない時が来た。

9月4日(火)
 昨日に続いて農業問題、安心して出産できる体制作り、公共工事のあり方などについて関係団体から意見聴取させていただきました。最近奈良県で起こった妊婦のたらいまわし事件に象徴されるように出産を取り巻く危機的状況は未だ解決策が見出せないままです。今日も提言があったように助産師の活用がこの問題解決の重要なキーワードであると私も思います。本来出産は病気でなく、多くは助産師の力で正常に分娩できるはずです。もちろん、異常分娩に備えて病院との連携はしっかりしなければなりませんが、助産師による正常分娩ができる体制や法整備が喫緊の課題と思います。子育て環境づくりの重要なテーマとしてこれからも取り組みます。
 夜には職員時代に大変お世話になった元市議会議長さんの通夜に参列させていただきました。実はお亡くなりになる三日前に偶然お出会いし、元気そうにお話したばかりだったので突然の訃報に言葉もありませんでした。温厚かつ政治的手腕のすぐれた方で、私のことも随分気にかけていただきました。今春には勲章も受けられ、まだまだご活躍されると思っておりましたのに残念です。ご冥福を心からお祈りいたします。


9月3日(月)
 長い夏休みも終わり子どもたちの新学期が今日から始まった。民主党県民ネットワークも9月議会を間近に控えて福祉など各種団体からの要望等をお聞きする団体政調が今日から始まった。
 その中で福祉、建設などいろんな分野で人材の確保に苦慮されていることがあらためて実感としてわかった。もちろん一番の原因は財政的な理由で雇用条件の整備が出来ないからだ。特に福祉では、介護、保育、障がい者福祉などの分野で働く人達の過酷な労働条件や低賃金の実態などについて意見聴取させていただいた。これらの職域は公的な資金や受益者の負担などによって運営されているが、人件費の算定などが低く見積もられている点が問題だ。これでは優秀な人材も他の分野へ流れてしまい、良質な福祉サービスも期待できなくなる。今後しっかり精査し、対応策を提言していこうと思う。
 


   
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