9月6日(木)「特別支援教育。」

昨日は会派研修で県内の養護学校や難病支援の共同作業所、そして農業振興センターなどを訪問しました。

滋賀県では特別支援学校への入学希望者が急増する中、教室の増築や新しい養護学校の設置などの対応を迫られています。そうした中で栗東市の県立聾話学校の敷地内に野洲養護学校の分教室の設置の計画が示され、保護者会などから異論が出ています。障害の違う子どもが同じ校舎内で過ごすことによる影響などが指摘されていますが、いずれにせよ両校の保護者会から反対の意見が出されている現状で計画どおり進めることは極めて困難です。今日は両校の現場を確認するとともに、校長先生から現状をお聞きしました。

現在、高校再編計画もその影響を大きく受ける地域からの反対で、今後計画自体がどのようになっていくのか混沌とした状況です。いずれにせよ計画を策定する段階で現場の意見集約などが十分できていなかったことが大きな原因であったと思われます。

事前に現場や保護者、地域の意見を聞くとかえって計画策定が難しいと考えられたのかもしれませんが、結果として大きな混乱を招き、また地元の了承も得れらずに、再編計画策定が進められない状況となっています。今は、理解を得られる計画を再度示して、誠実にその内容や意義を説明していくしかありませんが、このままでは将来に大きな禍根を残すことになります。県の将来を託す人材育成が大きな目的でありますが、教育の分野でも財政問題が避けて通れないのであればその説明もしっかりする必要があります。いずれにせよ主役である子どもたちの進路に大きく影響を及ぼす再編計画でありますから、適切な時期にしっかり決めるべきことを決めることが必要です。

県立聾話学校で校長先生から学校の状況や野洲養護学校の分教室設置案などについてお話を伺いました。(9月5日)

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