9月1日(土)「波乱の秋となるのか。」

国会の会期末を目前に控えて、重要法案を決することなく国会議員は各党の代表選挙などのために東奔西走しているという感じです。今日は自民党の谷垣総裁が滋賀県に入られたと報じられていました。

こうした政局を見て、国民のみなさんは与野党を問わず、あきれ顔でみているのだと思います。決められない政治と言われていますが、衆参ねじれの状況ではこうなるのは当然です。予算については衆議院の議決優先がありますが、法案は両院での可決が必要です。与党はその責任においてねじれの状態でもまとめなければいけないと評論家の皆さんはおっしゃるが、それは野党に良識がある場合の話だと思います。たとえば特例公債法案などは国民生活への影響を考えれば当然審議に応じるべきであると思いますが、解散のための条件に使われれば前に進むことはできません。

今の決められないといわれる政治の一番の原因は参議院制度にあると思います。いまのような「ミニ衆議院」のような参議院であればその存在価値はゼロに等しいと思います。もちろん政党の選挙で議員が選ばれる以上、参議院議員は大半が政党に所属しているのは当然ですが、参議院の議決は良識の府にふさわしい行使がされるべきでしょう。このことに対する責任は2大政党である民主党と自民党の両方にあり、ともに深く反省すべきだと思います。政策議論でなく、政局のための議決を参議院が繰り返せばそれはまさに参議院の自殺行為になると私は思いますが、どうでしょうか。

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