12月15日(木)「近江大橋通行料無料化の行方。」

今日も政策・土木交通常任委員会が開催され出席しました。熱い議論が交わされたのは近江大橋の長寿命化を図る工事費(約8億円)捻出のための通行料無料化時期の延期の同意案です。

結果として無料化の時期を24年9月から25年12月に延期する同意案が全会一致で可決されました。新たな補修工事の必要などが生じない限り、建設費約200億円余りが償還される25年12月から近江大橋は無料化されることになります。ただし、無料化が実施されれば年間の維持費約1億5千万円が一般会計の負担となり、財政危機が続く中で土木予算が南部に集中することを懸念する議員の声も聞かれました。

議決にあたっては速やかに無料化の社会実験を実施すべきという付帯決議が出されましたが、現時点で無料化の時期が決まっている中で、速やかに社会実験をする理由は見当たりません。現在、滋賀県では検討委員会で有料道路の在り方について学識者も交えて検討されいますが、国では維持補修費の永久有料化を検討する動きをもあり、無料化の是非についての議論に伴って社会実験をするというのであれば、有効だと思います。こうした点から「速やかに」を「必要に応じて」と修正するよう提案しましたが、原案通りの付帯決議が採決されましたので、我が会派と対話の会の委員は付帯決議に反対しました。

すべての道路は原則、無料であるべきものです。高速道路の無料化の議論もそこから生まれました。しかし、高速道路や大規模な橋などについては多額の維持補修費が必要となります。2009年の総選挙でも受益者が負担すべきという声を多くいただきました。今後県民の意見や国の動向も踏まえて、滋賀県としての方向をしっかり定める必要があります。

 

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