今日は9月定例会を前に会派と嘉田知事との懇談会が行われ、出席しました。主なテーマは流域治水条例、オスプレイの訓練飛行、近江大橋の無料化、琵琶湖の水質問題などでしたが、特に、流域治水条例については長時間にわたって意見交換をしました。
嘉田知事が進める流域治水の基本方針についてはすでに県議会において議決されており、今回はその方針に基づき条例の提案が予定されてます。しかし、新聞報道がされているように条例による建築規制や罰則規定などに対して一部の市長の反対があり、今議会における条例の審議についても激しい議論が交わされるものと思います。
特に、長浜市や近江八幡市をはじめ約1200世帯の地域では200年に一度の降水時に3メートル以上の浸水が予想されることから、条例によって建て替え時に土地のかさ上げが義務付けられます。その費用負担が県はもちろん市町や建築主にも及ぶことや河川改修つまり川の中の対策を先にすべきであるということが主な反対理由と考えられます。
こうした議論や話し合いが県と市の間で今も続けられておりますが、なかなか歩み寄れない状況です。昨今の豪雨の状況をみますと、川の中の対策だけでは命は守れない、川の外の対策も同時に進めることによって、住民の命を守るというのが流域治水の考え方だと思います。こうした総論の部分では合意できるのでしょうが、具体的な規制や対策などの各論において議論百出という状態が続いているのだと思います。
私が県議会に参画してから、ダム建設の中止など滋賀の将来を左右する議決が行われてきましたが、この9月議会の流域治水条例の審議はまさに滋賀県政史に残る重大なものになると思います。まさに政局でなく、政策として県民の皆さんにわかりやすく、理解をいただける審議にしていきたいと思っています。