12月20日(木)「嘉田知事の兼務を批判する県議会。」

今日の一般質問二日目も嘉田知事の党首と知事の兼務について批判する声が相次いだ。嘉田知事はインターネットや電話などを活用すれば両者の兼務は可能であると答弁されていたが、今日の答弁では兼務について熟慮するとトーンダウン。二日間の一般質問ではっきりしたのは、それぞれの会派で知事を辞職すべきか、党首を辞職すべきかの違いはあっても兼務は難しい、あるいは県政運営に支障があり県民益につながらないというのが大勢であるということである。フランスなどでは首長と国会議員の兼職が認められ、日本維新の会は同様の制度を取り入れる地方自治法改正案を次の国会に提案する予定という報道もあるが、日本の首長職の実態や国会審議の状況からいえば極めて困難な内容であると思う。

知事の今回の挑戦は滋賀の立場、とりわけ日本の宝である琵琶湖を守りたいという思いを国政にしっかり届けたい、ということだと思う。そのことは正しいと思うが、全国知事会などの地方6団体の国政への影響力を高めるなどの方法によるべきであると思うし、知事職を経験した人が国政に転じて、地方の意見が国政に反映できる政治体制を確立することがより現実的であると思う。とすれば、ここは信頼できる人に知事職を委ねて、国政に転じ、政権党を目指すことが正解なのかもしれない。民主党政権にしても自民党政権にしてもここ最近の総理を見れば知事職の経験者がいないことがむしろ不思議でならない。私は知事職の経験者が国政で総理を務めれば、もっと安定感のある国になるのではないかと常日頃思っている。

自公政権は早晩行き詰まることは目に見えている。それは国民,すなわち住民の立場に立って政策を進めようとする政党でないからだ。そういう意味では嘉田知事が国政に転じて知事職の経験を生かして滋賀や日本を守ろうという行動に出ることは理解されると思う。いずれにせよ今議会で嘉田知事は一定の決断を迫られるのは必至である。

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