10月4日(木)「林業の行方。」

今日は文教・警察常任委員会が開催され、出席しました。いじめ対策のためのスクールカウンセラー配置関連補正予算などが可決され、懸案となっていた高校再編計画の最終案が説明されました。統廃合校のある長浜や彦根での反発もあり、難航しましたが、ようやく最終案の提示まできました。県立高校の全県1区制が採用された時点で再編計画は不可避のものでしたが、今日までの経過を振り返るとやはり計画策定の理念において不十分なものがあったと思います。有名校に生徒が集まり、地域の教育力に偏りが生じることは予想されていた所であり、そうしたデメリットを補完するための再編計画でなければならなかったと思いますが、隠れた財政問題が先行した結果、そうした配慮に欠けた再編計画原案ではなかったのかと思っています。ようやく着地点に到達するのだと思いますが、こうした観点からの修正は不断の努力で行っていただきたいと思います。

委員会終了後は林業研究団体との懇談、そして夜は「対話塾」に参加して嘉田知事から滋賀交通ビジョンやいじめ問題について意見交換をしました。林業団体からは経営の見通しがたたない林業の厳しい現状や造林公社問題への不満などお聞きしました。今はとにかく県産材流通の振興を図ることをはじめ、林業従事者の所得補償など琵琶湖を守っている林業の再興のために施策を集中することが必要です。このことに目を向けなければ近い将来琵琶湖をかかえる滋賀県は環境問題で大きな痛手を被ることになります。森林税の活用を含めて、林業振興に向けた施策の推進に全力で取り組みたいと思います。

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