昨日から9月定例会が開会し、嘉田知事から補正予算や流域治水条例案などの議案について提案理由の説明がありました。台風18号関連の補正予算については被害状況などが確認され次第、追加提案される予定です。
はじめての大雨特別警報が発令される中で、まさにこれまで経験したことのない大雨に見舞われて、河川の氾濫や土砂災害など甚大な被害が発生しました。また、県民生活に大きな影響を与えた下水道施設の機能不全についても今後の対応が重要となります。
近江八幡では流域下水道の安土ポンプ場が浸水により停止し、汚水がマンホールから大量にあふれ、家庭でもトイレが使えない状況になりました。本来、流域下水道は分流式で雨水と汚水は分けられるはずですが、下水管に大量の雨水が流入し、ポンプの処理能力も追いつかなくなったものです。エリアメールで下水道使用の自粛が呼びかけられるなど、県民生活に深刻な影響を与えました。ポンプ場停止の原因や雨水の流入状況など今回の事態の調査と原因究明をしっかり行い、今後に備えなければなりません。
近年、ゲリラ豪雨や竜巻発生をはじめ、未経験の自然災害が頻発しています。地球温暖化など、その原因はいろいろあるのでしょうか、自然と人間が共生できるように、今一度私たちの生活を見直すことが重要だと思います。天災や人災の区別なく、東北大震災などの大災害の教訓を今一度思い起こし、次の世代の安心安全に備えなければなりません。