平成25年度予算を審議する予算特別委員会の全体質疑も終わり、今日と明日の二日間は分科会に分かれて、新年度予算の個別の審査が行われます。
今日は3・11東日本大震災から2年目になります。14時46分には県庁でも犠牲になられた皆さんに黙とうを捧げました。思えば2年前の特別委員会の審査中に大きな揺れを感じ、その後は皆さんもご承知の通りの大災害となりました。阪神淡路大震災の時、芦屋市での支援活動に参加しながら惨状を前に、生涯のうちでこのような大災害に遭遇することは二度とないだろうと思っていましたが、これを上回る地震・津波の大災害を我々日本人は経験しました。一日も早い東北地方の復興を願うとともに、大震災で得た教訓を無にしないように私たちは社会や生活を変えていかねばなりません。そのことを今日あらためて肝に命じました。
さて、休会中の先週金曜日「食とみどり、水を守る滋賀県民会議」の総会が行われました。全農林労働組合の皆さんが事務局を担当され、滋賀県平和人権運動センターのみなさんなどが中心になって運動をされています。
この会議の大きな活動の一つとしてアジア・アフリカ支援米運動があります。毎年5月に田植えを行い、9月に収穫祭で刈り取ったお米を支援米としてアフリカ・マリ共和国の子どもたちに送っています。この活動を通じて、地域から農林水産業再建運動を進め、命に関わる食の問題を見つめ直し、同時に、環境を保全し持続可能な農林水産業の展開を求めていくものです。
食の安全・安心をはじめ、食料自給率を守り、農林水産業を守っていくことは、命を守り、世界規模で環境を保全し、日本の国土を守って行くことにつながります。こうした観点から、この会議ではTPPに対して反対、あるいは慎重な対応を求めるという立場に立っています。そして、福島の原発事故を教訓にして原発に依存しない社会を目指すことが重要です。
将来世代に良好な環境と安心で安全な社会を引き継いでいくために、こうした地道な活動は貴重であると痛感しました。また、東日本大震災で得た教訓を決して忘れてはなりません。
総会での役員改選で新議長にわが会派の江畑弥八郎議員が就任することに決まりました。ともに、しっかり活動していきたいと思います。