2月28日(木)「道州制。」

4日間にわたる一般質問が終わり、27日には予算特別委員会が設置されました。明日からは予算特別委員会で新年度予算の審査が行われます。昨日終わった一般質問で道州制について知事の発言がありました。その前に、京都府知事が府議会で滋賀県との合併について発言され、そのことに反応したものです。嘉田知事としてはこれまでも他府県との合併や道州制については否定的でしたので、これまでと同じような発言を今回もされました。

道州制については今回政権を担当した自民党がマニフェストにあげていたことから今後全国的に大きな動きがあるものと思われます。関西広域連合でも有識者による研究会を設置し、議論が始まります。関西広域連合では道州制に積極的な橋本市長から否定的な嘉田知事までその考えは様々です。

関西広域連合を受け皿にして国の出先機関を地方へ移管することは地域主権改革推進にとって大きな一歩になると思いますが、果たして道州制が民意をしっかり受け止められる制度となるでしょうか。シンプルな統治システムにするというならば、むしろ基礎的自治体を300くらいにして、都道府県もも道州もなくすほうが良いかもしれません。しかし、基礎的自治体を300まで減らすことは難しいと思いますので、現状の都道府県の形は残さざるをえないでしょう。

いずれにしても住民の暮らしや自治をどのシステムであればしっかり守れるのか、民意をしっかり行政に反映するにはどの規模が一番適当なのか、こうした観点からの議論でなくてはいけません。今後の議論の中では、だれのための組織論であるのか、しっかり見ていきたいと思います。滋賀県庁の中にも職員による道州制の研究会を設置し、メリットやデメリットを検討することになりました。

カテゴリー: 近況報告   パーマリンク

コメントは受け付けていません。