7月29日(日)「脱原発デモ。」

この週末は地域の夏祭りが各地で開催され、私も地元岡山学区の納涼フェスティバルに参加しました。久しぶりに浴衣を着て角帯を締めると夏らしい気分も絶好調というところでした。準備いただいている役員さんや参加された踊り子のみなさん大変お疲れさまでした。

さて、日曜日の夜の国会周辺は脱原発のデモで大勢の人たちが集まりました。山口県の知事選挙でも当然「脱原発」が争点となるはずでしたが、争点としなかった自公推薦候補が競り勝ったようです。遅れて出馬表明した候補が脱原発を訴えて肉薄したことは大きな変化です。

今後、原発の新増設がされることはまずないと思います。耐用年数を40年とすれば遅かれ早かれ日本は脱原発社会を迎えます。その間に代替エネルギーをどうするのか、国民生活や経済への影響を踏まえて転換していく道筋を早急に示すことが重要であるのは当然です。国の大飯原発再稼動の判断も猛暑を間近に控えて国民の生活や経済を如何に守るかという苦渋の決断でした。地震国の日本で原発があることの危険性はだれもが認識していましたが、安全神話がつくられる中でそのことが大きな議論にはなりませんでした。今回福島原発の事故が発生し、全電源喪失という異常事態の中で放射能汚染が起こりました。天災か、人災かという議論は今後も続くのでしょうが、いずれにせよ100パーセント人間の力で制御できないものであることは事実です。しかし、原子力発電に依存しない社会に直ちに転換していくことの困難性もあります。これまでの非は非としても政府や自治体は国民のみなさんの生命や生活に責任を持たねばなりません。脱原発社会へ到達する正しい道筋をどう描くのか、日本の国の正念場です。

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