今日は防災対策特別委員会の県内視察で滋賀県防災航空隊基地や県立彦根工業高校を訪問しました。防災航空隊基地では今年1月に新たに配備された防災ヘリ「琵琶」並びに以前の防災ヘリ「淡海」の運行状況について、また彦根工業高校では「防災かまどベンチ」の製作状況についてそれぞれ調査させていただきました。
防災ヘリコプターは年間約300回余りの飛行をし、飛行時間はおよそ300時間となっています。ちなみに23年度は358回の飛行で災害出動は81件でその内救助活動が45件、救急事案が29件となっています。訓練飛行は194回で、いざという時のために連日隊員の皆さんは厳しい訓練に取り組んでおられます。新型機種の導入で巡航速度は247キロから286キロに、航続距離は585キロから850キロへと大きく改善されました。今日は試験飛行に同乗させていただき、彦根市や近江八幡市を上空から視察させていただきました。
県立彦根工業高校では40基近く設置された「防災かまどベンチ」について報告を受けました。「防災かまどベンチ」は小学校の運動場や公園などに設置されており、有事にはベンチから炊き出し用のかまどに変わります。生徒たちはかまどベンチづくりを通して汎用性のある設備の製作、つながりや連帯感の構築、減災、防災の意識を高めること、訓練の場、防災教育、コミュニケーションの大切さなど防災以外のことを学んでいます。こうした取り組みは国の防災教育大賞、京都新聞大賞、読売教育賞など数多くの表彰の受賞につながっています。ものづくり県である滋賀の未来の人材を育成する場として大いに期待しています。まさに「ものづくりは人づくり」の実践です。