「日本の自殺を考える」何ともショッキングなテーマですが、今日大津で開催されたシンポジウムの課題です。東日本大震災以降、日本人の価値観は大きく変わっています。くらしもそれを支える産業も今のままで良いのか。経済も政治も閉塞感から抜け出せないまま、絶望感だけを募らせていれば、やがて日本の国も自殺という道を選ぶことになりはしないか。人を救うために自らの命を差し出す「愛」の延長線上にある死は美しいが、絶望の中で死を選ぶというのは宗教の世界から見ても許されない行為であると言われています。日本の国も今一度そのよって立つ位置、自然の摂理の中で生かされてきた自らの姿をしっかり見つめて生活や産業のあり方を自然からしっかり学びながら再生を目指さないとやがて日本の国の自殺へと進んでいくのではないか。これが私のシンポジウムの中で得た感想です。講師並びにパネラーは宗教家の山折先生、同志社大学の浜先生、そして川勝静岡県知事でした。
今日は他に草津市の立命館大学びわこくさつキャンパスで行われた自治研集会にも参加し、北海道大学の宮本先生から税と社会保障の一体改革について子育て支援策を中心にお話を聞きました。65歳以上のいわゆる支えられる世代と15歳から64歳までの支える世代の人口は限りなく近づいており、いわゆる肩車のように一人の人が一人の人を支える時代が遠からずやってきます。この状況を改善するには子育て支援策や女性・若者の就労支援が重要なのは言うまでもありません。スウェーデンの子育て支援策などを例示されながら日本の進むべき道について有意義なご講演を拝聴しました。