19日に関西広域連合で原発再稼動問題や節電対策について議論がされた。会議には細野原発担当相も出席されて政府の再稼動に関する考えが説明されたが、総じて安全性の確認が十分でないという理由で物別れに終わったようである。これまでの経緯を踏まえれば予想された結果であるが、電力供給問題を踏まえて、要は政府、自治体首長、政党、関係企業などがどういうスタンスで臨むかということである。
あれだけ大きな原発事故を経験して原発依存社会のままで良いという人はないだろう。代替えエネルギーの見込みが立たない中で国民生活や産業活動への影響を考えれば大方の国民の理解が得られる安全性を示せれば一部の原発再稼動を容認しながら原発のない社会を目指すのが妥当であろうと思う。自民党は今政権をあずかっている民主党の原発対応に批判を集中しているが、50年以上にわたって政権の立場にあって原発政策を推進してきた責任を顧みることなく、批判に終始しているのはいかにも無責任ではないか。
関西広域連合の会議の中で橋本大阪市長が暫定的な原発再稼動の方法も示唆したようであるが、こうした考えは安全性と国民生活への影響とのはざまで生まれる苦悩なのかもしれない。いずれにせよ政府も自治体も国民生活に大きな責任を担っている。苦悩の日々が続くが、安全確保と生活の利便性や経済発展のすべてで及第点を取らなければならない。
今日は水茎夢の郷委員会の水田アートの田植えに参加しました。小学生が20名あまり参加してにぎやかにイネで龍を描きました。秋にどんな水田アートが完成するか楽しみです。