今日は予算特別委員会の最終日でした。朝の予算委員会理事会で自民党県議団から給与削減にかかる予算修正案提出の申し出がありましたが、半日すったもんだした挙句取り下げとなりました。条例案と予算案は本来セットで出てくるものですが、このあたりが我々から見ると不可解なところです。いずれにせよ、修正案は撤回されましたので、質疑・討論もなく予算委員会で平成24年度当初予算案は可決されました。
このあと開催された二つの常任委員会で地域手当の条例改正案が自民党の賛成多数で可決されました。民主党、対話の会、公明党は反対しました。いよいよ舞台は23日の最終日に移りますが、過半数を握る自民党が給与削減条例案を可決するでしょう。これは憲法で保障された労使交渉に対して行政改革を口実に議会が踏み込むという暴挙であり、滋賀県議会の歴史に大きな汚点を残すものになると思います。
次の焦点はこの議決に対して知事が再議を求めるかどうかです。再議を求めれば過半数から3分の2にハードルが上がりますので、この給与条例削減条例案は否決されることとなります。もちろん再議するかしないかは知事の政治的判断による専権事項でありますが、労使交渉や人事委員会勧告を無視した自民党議員団の議決権行使に対して再議を求めない理由は見当たりません。23日の閉会日にこの条例案が可決されればわが会派としても当然知事に対して再議を求めることになると思います。