今日の特別委員会で流域治水基本方針が自民党の賛成多数で継続審議とされた。これは河床掘削や堤防強化などの川の中の対策だけでなく、危険個所での建築規制など川の外の対策を含めて治水を進めるもので、これまで嘉田知事や河川担当者が練り上げてきたものである。議会でも説明がなされ、市町の担当者とは検討委員会の行政部会やワーキンググループでの議論も積み重ねてきた。
しかし、今日、委員会の審査で滋賀県市長会長名で自民党県議団にあてた要望書が参考資料として提出された。その中には「各市長から再三、滋賀県に対して種々意見を述べてきたところでありますが、なんら耳を傾けることなく、また、十分な説明もなく今日を迎えたことは誠に遺憾であります。」という記述があり、こうしたことも理由に継続審査が主張されました。
これが本当に13市の市長さんの総意なのか、疑問に感じ、一部の市長さんに確認したところ、こうした文書を提出することは了承していないとの話も聞かれた。とすれば、これはまさに政局のためにする議論ではないかと、いわざるを得ない。県民のみなさんの安心安全を確保するために治水方針は早急に決定し、それに伴う条例制定も急がれる。にもかかわらず、このように先送りしようとする自民党のやり方に対して県民のみなさんはどのように感じられるのでしょうか。