今年3月に開通した八風街道の石榑(いしぐれ)トンネル。このトンネルにより滋賀県から桑名市までの時間は大きく短縮され、観光・経済・文化などの交流は一層深まりつつあります。今日は永源寺で頼まれた仕事をした後、実際に桑名市まで行ってみまして、改めて近くなったと実感しました。そして、たまたま食事のため入った飲食店で定食を頼んだところ、何と近江八幡名物の「赤こんにゃく」が使われており、感激ひとしおでした。全く偶然かもしれませんが、こうした食文化の交流をはじめ、トンネルが両県をつなぐ形で地域社会の発展が実現することを大いに期待したいと思います。
夜には第13回目となる県民のみなさんとの意見交流会・甲賀市バージョンに参加してきました。今日は原子力災害対策検討委員会の第3回目が開催され、原発事故が起こった場合の放射性ヨウ素の拡散状況が60パターン報告されました。その中の一つには甲賀市に達する例もあり、危険な区域は決して滋賀県北部だけではないということをお知らせしました。しかし、これは放射性ヨウ素だけの話であり、他の種類の放射線の影響については明らかにされていません。こうした説明をさせていただいたのは決して不安をあおるものでなく、様々な可能性を模索しながら、できるだけ科学的な根拠を持って県民の皆さんの安心安全体制を構築するためです。今日も参加された皆様から地域における避難体制などについて数多くの貴重なご意見をいただきました。求められるのは災害時の具体的な行動指標を示し、迅速・正確な情報をすべての人に提供することです。いよいよ11月定例会の開会まであとわずかとなりました。この意見交換会も残すところ犬上郡など2会場となりました。多く会場でいただいた県民のみなさんのご意見の集約をしながら、しっかり提言していきたいと思います。